幼い頃、誰もがもっていた「童話の心」。その心があれば・・見るもの、触れるもの、どんな小さなものも全てが新鮮で、純粋な感動が心の中で毎日芽生えてくる。高い空から降りてくる水の粒々や真っ白な小さな玉。そう、雨や雪も子供にとって夢が広がる「童話の世界」でした。大人が何気なく素通りしてしまう道端の草や花、石ころ、虫やカエルを見ても、それぞれが大きな世界をなす童話でした。あるものは王様であり、お姫様だったりして感動する子供の心。果てしなく広がる夢のような「童話の心」を、いつの間にか・・・どこかへ置き忘れてしまった大人。その私達大人も、時には白紙の心に戻り、ありふれた日常の自然の中にある一つ一つから感動する心、歓べる心、夢見る心を取り戻してみるのはいかがでしょうか。童話の世界を、大人となった今、もう一度「心」へよみがえらせませんか。大人のあなたへ・・・あなたの心に童話を!そんな願いをこめて立ち上げたサイトです。 ここは童話や物語の執筆者ポピー(Poppy)のちょっと変わった・・・でも、さわやかで穏やかな、ファンタジーの世界になっています。この童話では、出来ればストーリーよりも感覚を楽しんでいただきたいと思います。心の童話を通して、あなたを取りまく自然界の小さな草花の笑み・森の木々の願い・小鳥の詩歌・風の独唱などからのメッセージを聴いてくださることを期待しています。私たち皆が、完全に調和した宇宙のすばらしい大自然の一部になれますように・・・。 大自然の恵みの声がこの童話によって読者の方々の「心に!」「童話!」が根を下ろし、喜びと感動のうちに日々微笑んで過ごせますように願いを込めてスタートいたします。 では、ご案内いたします。 [コンテンツ] 愛と平和を強調する童話 大人と子供の童話 童話の心で感じる四季の恩恵 poppyの色々な童話 童話集と目次 ダウンロードフォーム
童話は、短い例えのようなものです。動物などを擬人化したものが多いですね。非常に単純明快な童話から深い意味合いを持つ童話まで、その形態も綴りかたも様々です。有益な教訓を含んでおり、小さな子供から大人まで読めます。イソップ、グリム、アンデルセンなどをはじめとして、日本では宮沢賢治、新美南吉などの作品は有名ですね。 poppyの童話は、どちらかといえば幼児よりは少女や少年、そして誰より・・・そう、大人へ向けられています。かと言って、大人専用の童話とも呼びかねます。平易な内容ですが、Fantasy童話なので、読者様の心の背丈にあわせた解釈になってしまいます。ですから、ほのぼのとした童話でありながら「心の童話」となっています。SFでもありません。読む方々がどれだけ深く楽しめるかは、その本人の感性と心の状態に負うものとなるかもしれません。ストーリー性のある寓話や逸話とも多少異なり、「童話の心」を抱きフィーリングによってのみ綴られた作品です。筆者自身は、作家というより植物たちからのメッセンジャーという思いで書き綴っております。新しいタイプの童話「新!心の童話」〜Fantasy into your heart〜として「あなたの心へ童話の世界を送りたい!」という願いに溢れています。そんな童話や物語ですが、是非ダウンロードしてお読み下されば、大変嬉しいです。購読のページへ
poppyの童話が、どのようにして誕生しているかを、少し書かせていただきたいと思いますね。まず、自然の中に浸りきり、心を浄化させて純粋にし「童話の心」を作り上げます。緑の木々や草花そのものから人々への信頼と愛情に満ちたメッセージを聴きたいと心と耳を傾けます。そこで得た答えを、私なりに稚拙な文章にまとめたものです。ですから、いつ何時でも心的状態がふさわしいわけではないので・・・残念ながら、私にはこの童話を書けません。文学の才能が不足しているのでしょう、と自認しています。私としては、花や木々の想いをもっと美しく上手に表現できたらいいのに・・・と、常に願いながら童話と物語を綴っています。少しずつ能力が進歩する事を目標にしつつ、これからも書き綴りたいと思います。では、著者が童話を書き始めるきっかけとなった一つの経験を紹介させていただきたいと思います。
高原へドライブに出かけた時のことです。長く続く雑木林のトンネルを縫って車を走らせていました。森の様子は排気ガスなどの公害のためでしょうか、年々緑色が弱々しくなってきているように見えました。やがて、片側だけの木立に出ると左の木々の方向から「ようこそ〜、ようこそ〜♪。」と、大勢の美しい歓迎の合唱が聞こえた気がしました。(poppy自身の想像力や感性と解釈していただいて宜しいです)「緑の森の木々が人を歓迎する?」疑問に思いました。私は人間による自然破壊で、樹木は怒りを抱いているのではないか、と思っていたのです。たまに耳にする『森の怒り』『人間へ向けられる自然からの審判と復讐』と言う言葉が脳裏を掠めていた私には、木々の優しく嬉しそうな声が不思議で仕方ありませんでした。それで、心を向けてそっと尋ねてみました。「なぜなの?人間はあなた方を痛めつけ、切り、枯らしているのに・・・そんな人間達をなぜ歓迎するの?」と。すると澄み切ったソプラノ、クリスタルな美しい一本の木の声が返ってきました。「わたしたちは、人間が大好きなんです。どんなに虐げられても、そんなの平気です。だって、わたしたちは人間を支え慰め、助けるために芽を出し育ち成長してきたんですもの。そのようにわたしたちは天から教わりました。それを喜んで受け入れています。でも、単なる使命感ではありませんよ。ただ人間が好きだし、それが楽しいからです。わたしたちは、全員が死に絶えるまでこの気持ちは変わりません。だから、何があってもいつも心が幸せいっぱいなのです。ここへ来てくれて本当に嬉しいです。ようこそ〜♪。」これに感動した私は涙がしばらく止まりませんでした。そして、この経験は私の人生観を大きく変えました。樹木を始めとして様々な植物に関心を持ち、自分で植え育て触れてみることにしたのです。そして、同時に、この感動を拙いながらも童話にしたい!と思ったのです。こうして、文学界で名も無い私のファンタジー童話はスタートしました。やがて、自分なりに悟りました。大自然のすべて、樹木や草花、月から星や風、大地、海の波に至るまで邪気の無い「童話の心」を抱いて耳を傾け目を凝らす時、常に美しく純粋なファンタスティックな世界が私達人間に与えられ、備えられていると言う事をです。大それた言い方ですが・・私達地球の住民である人間への使命として「自然を大切にする」或いは「自然と共に生きる」と言う真の意味を学んだような気持ちもしています。私の場合は、こうした経験がきっかけで書き綴る童話となりました。ですから、そうした類の童話が大半を占めています。(by poppy)